四柱推命は中国から輸入されたものですから、中国の影響もあります。
なにせ、今日の中国でさえも、子どもの出生率をみると、一割くらい男性のほうが多いのです。
申国は一人っ子政策ですから、一人なら男の子がほしいというのです。
自然に生まれても男性のほうがやや多いものの、一割もの差が出ることはありえません。
明らかに男尊女卑的な風潮が残っており、半世紀もの間、共産主義をやっていても根絶やしにはできないでいるからでしょう。
男性なら許されることでも、女性がやって目立つと、男を剋する、などと陰口をたたくような社会風潮がそのまま占いの世界にも影響します。
しかし、バカでも男だというだけでいばっていられた時代ならともかく、今のように、あちらこちらでこれまでのやり方が破綻し、男どもがしおれて、自信喪失し、責任のなすりあいをしている時代には、むしろ傷官を持つ女性のほうが役立つのではありませんか。
もっとも、傷官を悪くいう人ばかりではありません。
これを数かずの研究によって、芸術孤高の星まで高めたのは、このわたくしである。
なにせ、西川氏自身が傷官を三つも持っているというのですから、傷官をクソミソに言われていることに詩人としての繊細な魂が少なからぬショックを受けて、その名誉回復のために努力したのでしょう。
西川氏の気持ちはよく理解できますし、詩人らしい感性の表現です。
しかし、傷官を「芸術孤高の星まで高め」るのは、傷官が始末に負えない星だというのと同じくらい誤解を与える内容です。
私の個人的な印象でいうなら、傷官は「独特の感性」というのが適当だと思います。
西川氏の表現になると、傷官を持っていると芸術的なセンスに恵まれているような印象を受けます。
だが、傷官は芸術的な才能を表す星ではありません。
傷官を持った人が、たとえば絵を描くと、上手下手は別として、個性的な絵になることがあるという程度の意味です。
その独特の感性が、高橋氏のように新しいことを切り開く原動力にもなれば、悪癖に転じると、他人のことなどおかまいなしの性格にもなるということです。
しかし、何度も申し上げるように、傷官を持っているというだけでは、良い面、悪い面など、どういう面に出ているかを判断することは難しいのです。
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