催眠術に期待する気持ち
東京で行なわれたそのセミナーのなかに「5歳児体験」がありました。
その人の幼児の頃にまでさかのぼって、現在の悩みや病気を治そうという試みのようでした。
2泊3日で何十万円もとられるセミナーです。
潜在能力開発がキャッチフレーズのためか、睡眠時間は1時間、トイレは5分、1日1食というハードなものでした。
セミナー当日、全員が一カ所に集まって、まずふつうの状態での自己紹介からはじまりました。
それから講義やら何やらがあって、催眠術の実演に入るのですが、参加者のほとんどは催眠術にかかったようでした。
私はかからなかったのですが、かかったふりをしていました。
なかには私と同じような気持ちの人もいたかもしれません。
しかし「かかりたい人」もいっぱいいることに驚きました。
なぜそれがわかるかというと、ある参加者が「私は以前にかからなかったので、もう一回挑戦するつもりで来たのです」といっていたからです。
みんなそれぞれのストレスや悩みから解放されるために、高いお金を払ってセミナーに参加した人ばかりでした。
催眠術に強い関心と期待を抱くのもムリからぬことだったのです。